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悪性さらにやめがたし こころは蛇蝎のごとくなり 修善も雑毒なるゆえに 虚仮の行とぞなづけたる 悲歎述懐和讃
梅雨入り間近だそうです。そんな中、先日お寺の裏で蛇を見つけました。思わずウワッと大声を出してしまいました。たまたま隣にいた友人が「ヘビの方がウワッやで」と。つまり私よりヘビの方が、自分よりはるかに大きな人間を見て怯えているに違いないんだと。我々は物事を自分中心にしか見る事が出来ません。例えば梅雨の長雨を『めぐみの雨』と呼んだり、『じとじと蒸し暑い雨』と呼んだり、お出かけの日に雨が降ると、雨に男とか女をつけてみたりと勝手なものです。
この自分勝手な物の見方(悪性)は、なかなか取り去る事が出来ないものだと親鸞聖人は教えて下さいます。私の心にあるのは仏性(仏になる因)ではなく、どこまで行っても悪性しかないんだと。皆さんもそうでしょう?本当のところ。