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自分にとってのご先祖さまはいったい何人いるのか、数えた事はありませんが、世の中にはちゃんと数えた方がおられます。それによると、100年前でおよそ30人、800年前でおよそ2兆人!?お釈迦様の時代(今か約2500年前)までさかのぼると8800無量大数(人)と、とんでもない数になってしまうそうです。ちなみに日本で表せる数字の単位の最後は『無量大数』で、その前が『不可思議』となっています。そんなトップ2の単位の言葉を使って始まる正信偈『帰命”無量”寿如来』『南無”不可思議”光』は、仏教の捉えるスケールと私たちが捉えるスケールとの圧倒的な違いを教えてくれます。『先祖の祟りが~』なんて言っている怪しい宗教なんかはせいぜい2~3代前の先祖を話の中心にしていますが、仏教はそんなにスケールの小さい話ではありません。もう一つ言うと、大昔は世界が陸続きで、日本も大陸も境がありませんでした。往来があり交流があった訳で、ご先祖様は国際色豊かな方がたくさんおられて当然です。よくよく考えてみると“純粋の日本人”という線引きも曖昧なものではないでしょうか。人種や時間などあらゆる壁を超えて働き続けてくださる如来さまの働きを感じながら、視野を広げて生きて行きたいものです。

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