元旦会をお勤めしました

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

本日、年始の挨拶で『本当に大事な思い出は、香水よりも、お香の香りと共にある』と申しました。

親鸞さんが読まれた和讃

染香人のその身には
香気あるがごとくなり
これをすなわちなづけてぞ
香光荘厳ともうすなる

浄土和讃

お念仏を大事にする人はお香の香りが体につくがごとく、身に仏の徳がそなわり、その香りは周りの人へと自然と伝わる。と私は味わいます。

昨年大ヒットした、エイトさんの香水という歌の歌詞を引き合いに出させてもらって恐縮ですが、、

香水で青春時代の甘酸っぱい記憶は呼び起せても、年配のおじいちゃん、おばあちゃん達と過ごした、大事な時間の記憶を呼び起すことは難しいと思います。

昔、知り合いの女性がお線香の香りを嗅ぐと、亡くなったおばあちゃんの事を思い出すと言われた事があります。おばあちゃんは毎日、お孫さんと一緒に、お仏壇でお香をくべて、お念仏されていた事が想像できます。

ここで香水の香りでは少し具合が悪いかと、、

世間では、オンライン化が進んでいますが、光、音のみの配信が限界で、大事な香りやその場の空気は伝えることができません。

実際に足を運んで人と出会い、ものに触れてやっと香りや空気は伝わるものです。

コロナに気を使うことなく昔のように、お香の香りが漂うお寺にお参りできる世中に戻るように願ってやみません。

『本当に大事な思い出は、香水よりも、お香の香りと共にある』

お寺に参った時に服についた香りは必ず、ほかの人に良い影響を与える事が出来るでしょう。時間がかかるかもしれませんが。

合掌

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