【彦根 浄土真宗 松原寺】参拝記念ステッカーについて

『参拝記念ステッカー』をつくりました。

大晦日から本堂に置きますので、ご自由に(備え付けのお賽銭箱に100円~のご懇志をお願いします)お持ち帰り下さい。

↑この袋の中にステッカーが入っています。

『ミテゴザルステッカー大作戦』 参拝記念ステッカー製作にあたって、

 ゴザルとは、三重、滋賀、岐阜など、鈴鹿山脈の周りに伝わる方言です。『ミテゴザル』として使うと『見ておられる』という意味になります。私が子供のころに、母方の祖母から『ほとけさんは見てござるぞ』とよく言われたものです。彦根市松原町周辺では、あまり使う言葉ではありませんが、意味は理解できますので、ある程度、馴染みのある方言であると思います。 
 さて、この度『ミテゴザルステッカー大作戦』と名付けて、ブッダアイ(ネパール仏教)をモチーフにしたステッカーを作りました。目的としては、二つあります。まず一つ目は、参拝記念としてのステッカーです。浄土真宗では、最近流行りの御朱印がありませんので、その代わりになる物として考えました。ニつ目は、社会に対してのメッセージ発信です。ステッカーの上部にメッセージ(SDGsに関するものや、犯罪、マナーなどの啓発や、頑張る人への応援メッセージなど)を入れます。どんな時も仏さまは見てくださっているという意味を表し、仏さまの目とメッセージを組み合わせました。年に一度、住職の推薦者にメッセージを考えてもらい、ステッカーをマイナーチェンジ(メッセージと背景の色)する予定です。是非、お寺にお参りして集めてみて下さい。 
 記念すべき第一枚目は僭越ながら、わたくし住職がメッセージを考えました。内容はいたってシンプルで『ストップ!!アオリ運転』。一向になくならないアオリ運転や危険運転をする人、またその予備軍に対して、見ているのはカメラだけではないですよ、いつでもどこでも仏さまは『ミテゴザル』とメッセージを送ります。
 現代は監視社会と言われます。しかし、本当に見なければいけない、焦点をあてなければいけないところに、なかなか目が行きません。人間の目では限界があります。また誰かに見てほしいと思っても、コロナ渦で、孤独になりやすい環境でもあります。そんな場所にこそ仏さまの光がはたらきます。親鸞聖人は、「四海のうちみな兄弟なり」と示され、仏さまの前で手を合わせる人は、お念仏を通して、すべての人びととつながっていることをよろこばれています。どんな時もどんな場所でもひとりじゃない。仏さまに見られ、包まれ、生かされている事を忘れずにいたいなと思います。
                                                               松原寺 住職

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