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 冬は野球ファンが退屈になる季節です。プロ野球は横浜、神宮大会は大学が青学、高校は横浜が優勝し今シーズンが終幕しました。今年はそれに加えてWBCがあり、日本は残念ながら決勝で台湾に負けてしまいましたが、冬直前まで野球を楽しませて頂きました。

 そんなWBCの決勝で私は、相手台湾の投手にとても違和感を感じました。具体的にどこにそれを感じたかと言いますと、両腕から覗く刺青です。和風の刺青がびっちりと前腕まである。それが同じ東洋人という事で、余計に私の持つ野球選手のイメージとかけ離れ、つい暴力団を連想してしまいました。ところが、これがもし東洋人以外、つまり我々と肌の色が違う人種の選手であったなら何も思わなかったでしょう。

 「仏陀の目で見たこの世が浄土である。」以前あるお説教で聞いた言葉です。つまり、本当は私たちが暮らすこの世界は、一切が平等で全てが解け合う世界であり、差別や分別が存在しないというのです。仏陀の智慧の眼を持ってすれば、そういう見方ができる。ところが、煩悩色眼鏡をかけた我々は、それらを見る事ができないのです。

 仏説阿弥陀経に「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光」とあります。差別なくそれぞれの色が互いに干渉する事なく、それぞれが輝くお浄土の姿を表す言葉です。なかなか到達できる場所ではないですが、諦めずその世界を目指して行きたいものです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2a115e4a10b3efa3498203da39d5df6f4656806e

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