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京セラの創業者である故稲盛和夫氏の信仰心は、幼い頃に父に連れて行かれた隠れ念仏の布教所での体験が原点にあるそうです。暗く細い山道を登った先にある民家のようなその場所は、灯りはロウソクのみで、薄暗い部屋の中に数組の信者がおられたそうです。おそらく非常に薄気味悪い所だったと想像できます。そこで読経が終わった後に、僧侶が当時幼かった稲盛氏に対して、『なんまんだ なんまんだ ありがとう』を毎日称え仏に感謝する事を忘れないようにとお伝えされたそうです。稲盛氏はこの言葉を生涯大事にし、事あるごとに自然と口からつぶやいて出てしまうくらい体に沁み込んでいたそうです。

 仏の名を称える、読みとしてわずか5文字程度の短い言葉ですが、そこには1人の偉大な経営者の生き方を生涯支えた続けた不思議なすくいの働きがあったのかもしれません。

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